ABOUT日本自動車会議所とは
ご挨拶
会長 豊田 章男
このたび2025年(令和7年)6月10日に開催されました日本自動車会議所定時総会ならびに理事会において会長に就任いたしました豊田章男でございます。
日本自動車会議所は、わが国の自動車産業と社会の復興を目的に、終戦直後の1946年(昭和21年)6月に設立されました。今回の会長就任にあたり、あらためて当時の設立趣意書を読みましたところ、その冒頭に「自動車が国民生活の維持と文化の向上に不可欠なものであることは自明であり、日本では交通の確保、必要物資の輸送に、自動車の再建発展が重要」であることが謳われていました。
戦後の復興からその後の高度成長、そして現在に至るまで、自動車は人流や物流に欠かせないものとして、国民生活の向上に大きく貢献できていると思います。
一方、冒頭の設立趣意書にあった「文化の向上」については、自動車はまだまだできることがあると感じております。
そうした思いから、私は日本自動車会議所の会長として「文化としてのクルマ」という面に力を注ぎたいと考えております。
「クルマをニッポンの文化に!」
自動車産業は製造をはじめ販売・整備・運輸・サービスなど広範な分野に550万人の人々が働く大変裾野の広い産業です。日本自動車会議所は、これらの分野のほぼ全てにあたる幅広い団体・企業が加入する自動車業界の総合団体であり、会員数は2025年6月現在で160あまりを数えます。
クルマに関わる全ての人々が集まって多くの国民の心を動かし、「クルマが日本の文化の一つ」であると言っていただけるよう、これから活動を積み重ねていければと考えております。
日本自動車会議所は、2026年(令和8年)に80 周年を迎えます。これまで刻まれた歴史を礎に、関係する皆さまとともに歩んでまいりたいと考えておりますので、今後とも倍旧のご指導・ご鞭撻をどうぞよろしくお願い申し上げます。