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会員研修会

2025年4月3日

第308回会員研修会 「こころ豊かな地方都市の再生 CSP大賞を受賞して」~可動商店街・軽トラ市の取り組みから~ 開催

日本自動車会議所は3月26日、東京・港区の日本自動車会館「くるまプラザ」会議室で、講演会「第308回 会員研修会」を開催しました。地方の自動車会議所などのリモート参加も含めて約30名が出席しました。

今回は「地方創生」をテーマに、愛知大学地域政策学部教授の戸田敏行氏を講師にお迎えしました。戸田氏は、国土交通省の中部圏地方計画有識者委員として、地域ごとの国土のあり方を示す同計画の中間とりまとめ(昨年末)の策定にも参画されています。

講演では、専門である地理・都市地域政策の視点から、地方の人口減少・中山間地域の調査・研究を通じて、地域と自動車産業との共存・協創の可能性についてお話しいただきました。

事例として、2024年度(第4回)クルマ・社会・パートナーシップ大賞(CSP大賞)を受賞した全国軽トラ市でまちづくり団体連絡協議会による「軽トラ市による商店街活性化活動」を取り上げ、軽自動車トラックの荷台に食料品、衣類などの商品を陳列し、販売する軽トラ市活用の取り組みや今後の可能性などについて説明。スズキ自動車の故・鈴木修氏も、既存の商店街と軽トラ市は共存できるとして、地方創生の取り組みとして大いに賛同されていたとのことです。

少子高齢化に伴う地域社会の縮小に対し、軽トラ市は可動する商店街=「マチ」として地域に赴き、対面販売をすることで町が活性化し、実績を重ねることで大規模なものから小規模なものまで、全国に広がりを見せていることが紹介されました。

最後に、政府が進める能登地域における震災復興の一環として、輪島朝市と軽トラ市をコラボレーションさせ、出張朝市として展開することで、震災地域の後押し・盛り上げに繋げていく計画があることもお話いただきました。

 

日 時 2025年3月26日 
カテゴリー 会員研修会
場 所 日本自動車会館1階(東京都港区芝大門1‐1‐30)
テーマ 「こころ豊かな地方都市の再生 CSP大賞を受賞して」~可動商店街・軽トラ市の取り組みから~
講 師 愛知大学 地域政策学部教授 戸田敏行氏
対象者 一般,自動車業界