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会員研修会

2024年11月20日

第305回会員研修会「自動運転『レベル4』無人路線バスの実現に向けた取り組み」開催

日本自動車会議所は10月28日、東京都港区の日本自動車会館で、講演会「第305回 会員研修会」を開催しました。リモートも併用し、地方の自動車会議所などから計約100名の方々が参加されました。

今回は「自動運転『レベル4』無人路線バスの実現に向けた取り組み」をテーマに、群馬大学准教授で、同大学次世代モビリティ社会実装研究センター副センター長の小木津武樹氏を講師にお迎えしました。群馬大学は2020年、小木津先生が長年蓄積してきた経験やノウハウを基に大学発ベンチャー企業「日本モビリティ」も設立しています。

講演では、トラックやバス、タクシーのドライバー不足が社会問題になっている中、地域や道路交通状況などを踏まえ、物流・移動サービスで自動運転普及を目指す重要性を強調。その上で、自動運転促進の環境として地方の基幹路線を取り上げ、「技術的な導入容易性と経済的な持続可能性のバランスが取れている」ことを理由に挙げました。

レベル4は特定条件下における完全自動運転を指し、無人移動サービス実現に向けた取り組みは全国各地で活発化。政府も2025年に各都道府県で1路線以上の実装を目標に掲げています。群馬大学では、前橋市などと連携し、一般車両と混在で市街地のJRと私鉄の駅を結ぶ路線バスなどを推進しており、その事例を詳しく説明されました。

無人移動サービスについては「(自動運転システムが車両周辺を監視して)1人のオペレーターが複数台の自動運転車両を運用することで、コストメリットを出す戦略を練らなければならない」などと指摘。自動運転の早期実装のためには「先端技術の実証を進めると同時に、地域が自動運転を受容する環境づくりとの両立が必要」と訴えました。

群馬大学などが協力して自動運転専用バスを開発したことや、2025年以降に自動運転レベル4での実証実験を始めることなども動画を交えながら紹介、最後に参加者から多数の質問も相次いでいました。

日 時 2024年10月28日 15:00~16:30
カテゴリー 会員研修会
場 所 日本自動車会館1階(東京都港区芝大門1‐1‐30)
テーマ 自動運転「レベル4」無人路線バスの実現に向けた取り組み
主催者

日本自動車会議所

講 師 群馬大学 准教授/次世代モビリティ社会実装研究センター副センター長 小木津武樹氏
対象者 一般,自動車業界