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会員研修会

2024年10月09日

第304回会員研修会「自転車と電動キックボードの交通事故分析」開催

日本自動車会議所は9月26日、東京都港区の日本自動車会館で、講演会「第304回 会員研修会」を開催しました。リモートも併用し、地方の自動車会議所などから計約70名の方々が参加されました。

今回は「自転車と電動キックボードの交通事故分析」をテーマに、公益財団法人「交通事故総合分析センター(ITARDA)」主任研究員の木内透氏を講師にお迎えしました。

シェアサイクルをはじめ利用が拡大する自転車の道路交通法改正では、昨年のヘルメット着用努力義務化に続き、今年は交通反則行為に対する青切符(反則金)の導入等が決定されました。都市部で目立つ電動キックボードは16歳以上が免許不要で運転可能になった昨年の規制緩和から1年が経過しています。

講演では、自動車乗車中、二輪車(自動二輪車、原付、自転車)乗車中、歩行中を合わせた昨年の交通事故死傷者について「特に重傷者は自転車乗車中の割合が4分の1程度に上る。負傷者は高校生の自転車乗車中も多い」などと指摘、ユーザーの法令順守の必要性を訴えました。

その上で、自転車事故の防止に向けた規定整備が進んでいるとして、今後取り締まり対象となる交通違反行為を詳しく説明。具体的な交通反則切符の対象は16歳以上、運転免許有無は不問で、「携帯電話・スマートフォン使用〝ながら運転〟」(1万2千円)や「信号無視」(6千円)、「逆走等通行区分違反」(6千円)、「指定場所一時不停止」(5千円)などを挙げました。

最高速度が歩道で時速6㌔、車道で20㌔と定められている電動キックボード事故に関しては「昨年は転倒など単独事故が増加傾向にあり、都道府県別では東京が約6割を占めた」と悪質な危険走行事例の動画も交えて、データ分析していただきました。

最後に、都市部を中心に増えつつある違法なペダル付き電動自転車についても紹介、警視庁や国民生活センターが注意を呼び掛けていると強調しました。

 

日 時 2024年9月26日 10:30~12:00
カテゴリー 会員研修会
場 所 日本自動車会館1階(東京都港区芝大門1‐1‐30)
テーマ 自転車と電動キックボードの交通事故分析
主催者

日本自動車会議所

講 師 公益財団法人 交通事故総合分析センター 主任研究員 木内透氏
対象者 一般,自動車業界