2024年8月08日
第303回会員研修会「パラリンピックと共生社会の実現」開催
日本自動車会議所は7月31日、東京都港区の日本自動車会館で、講演会「第303回 会員研修会」を開催しました。リモートも併用し、各都府県自動車会議所などから、計約80名の方々が参加されました。
今回は「パラリンピックと共生社会の実現」をテーマに、8月28日に開幕する「パリパラリンピック」の日本代表選手団団長で、公益財団法人「日本財団」パラスポーツサポートセンター競技団体支援部ディレクターの田口亜希氏を講師にお迎えしました。
自動車業界では、パラリンピックスポーツ振興やバリアフリー社会への理解を深める活動の一環として、パラリンピックの気運醸成に取り組んでおります。
田口氏は25歳の時に病気で車椅子ユーザーとなり、その後、射撃を始めました。日本代表として2004年アテネパラリンピック、2008年北京パラリンピック、2012年ロンドンパラリンピックと3大会連続出場を果たし、アテネ7位、北京8位に入賞しました。
講演では最初に、ご自身の経験を交えつつ、パラリンピックの歴史なども説明。パラリンピックの価値のひとつとして「公平」を挙げ、「多様性を認め、創意工夫すれば、誰もが同じスタートラインに立てることを気付かせる力」と紹介しました。
さらにオリンピックとパラリンピックの競技・種目を比較した上で、「世界人口の約15%は障がい者で、その数は12億人に上る。日本では障がい者手帳を持つ人は約730万人いる」と強調。こうした現状を踏まえ、多目的トイレや障がい者用駐車場など事例を示し、バリアフリーの重要性を呼び掛けました。
最後に、障がい者と健常者との共生社会づくりには「障がいがある、ないにかかわらず、お互いにできることで思いやり、助け合いが必要」と強く訴えました。
日 時 | 2024年7月31日 15:00~16:30 |
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カテゴリー | 会員研修会 |
場 所 | 日本自動車会館1階(東京都港区芝大門1‐1‐30) |
テーマ | パラリンピックと共生社会の実現 |
主催者 | 日本自動車会議所 |
講 師 | パリ2024パラリンピック競技大会 日本代表選手団 団長 日本財団 パラスポーツサポートセンター 競技団体支援部ディレクター 田口亜希氏 |
対象者 | 一般,自動車業界 |