2024年4月10日
第299回 会員研修会「体調変化に起因する交通事故の実態と予防対策について」開催
日本自動車会議所は4月3日、東京都港区の芝パークビルAP浜松町で「第299回 会員研修会」を開催しました。リモートも併用し、全国自動車会議所など各地から計約70名に参加いただきました。
今回は「体調変化に起因する交通事故の実態と予防対策について」をテーマに、講師には運転者の「体調起因性事故」等に詳しい滋賀医科大学教授の一杉正仁(ひとすぎ・まさひと)氏をお迎えしました。
講演では、運転中に何らかの体調変化が生じると、アクセル・ブレーキの踏み間違いなど運転操作に影響が出て重大事故につながる恐れがあると強調。代表的な発症として、脳血管疾患や失神、睡眠障害などについても詳しく説明されました。
その上で、体調起因性事故は「四輪車事故の原因の1割を占めている」などとして、事故事例や調査データ、動画も交えながら解説いただきました。
特にタクシーやトラック、バスといった職業運転者では、休暇が取りにくい状況であったり、体調不良でも運転継続をせざるを得ない環境だったりする現状を指摘。
4月からトラック運転手の労働時間規制が強化された「物流2024年問題」なども踏まえ、体調起因性事故を予防するためには「単に個人の健康を増進するだけでなく、社会で自己申告ができる職場や環境をつくる取り組みが求められる」と訴えました。
日 時 | 2024年4月3日 15:00~16:30 |
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カテゴリー | 会員研修会 |
場 所 | 東京都港区芝公園2-4-1 芝パークビル B館 地下1階 貸会議室Oルーム |
テーマ | 体調変化に起因する交通事故の実態と予防対策について |
主催者 | 日本自動車会議所 |
講 師 | 滋賀医科大学 教授 一杉正仁氏 |
対象者 | 一般,自動車業界 |