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会員研修会

2024年2月08日

第297回 会員研修会「自動車産業の展望~2023年の振り返りと2024年の業界動向~」開催

日本自動車会議所は1月29日、東京都港区の日本自動車会館で「第297回 会員研修会」を開催しました。リモートも併用し、全国自動車会議所など各地から計約90名に参加いただきました。

今回は「自動車産業の展望~2023年の振り返りと2024年の業界動向~」をテーマに、講師にはナカニシ自動車産業リサーチ代表で、自動車アナリストの中西孝樹氏をお迎えしました。

講演では冒頭、アナリストが選出した23年の自動車産業の「10大イベント」を紹介。トヨタ自動車のトップ交代、日産自動車・ルノー連合のアライアンス見直し、4年ぶり開催のジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)などを挙げていました。

国内自動車メーカー大手7社の収益にも触れ「営業利益率は過去最高を更新しており、業績はピークにある」と指摘。半導体供給不足の緩和に伴う車両生産の好転や歴史的な円安進行による為替効果などが要因と分析しました。

世界の自動車メーカーが進める電気自動車(EV)戦略については、米ラスベガスで開かれたテクノロジー見本市「CES2024」の現地レポートとして、ソニー・ホンダモビリティの動向やホンダのカナダEV新工場建設の検討状況等を説明。グローバルに取り組まれているカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)の流れと連動して「EVなしではカーボンニュートラルは実現できない」との見方を示しました。

日本のEV普及動向に関しては「先進国の中では(新車市場全体に占める)EV比率は低く推移しているが、30年に5%、35年には10%に達する」と予想。さらに次世代ビジネスモデルである「CASE」(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)や「MaaS」(サービスとしての移動)が自動車産業に構造変化を及ぼすとして「30年以降、自動運転社会の幕開けが訪れる」と強調しました。

日 時 2024年1月29日 15:00~16:30
カテゴリー 会員研修会
場 所 日本自動車会館1階(東京都港区芝大門1‐1‐30)
テーマ 自動車産業の展望~2023年の振り返りと2024年の業界動向~
主催者

日本自動車会議所

講 師 ナカニシ自動車産業リサーチ代表 自動車アナリスト 中西孝樹氏
対象者 一般,自動車業界