2022年12月08日
第287回 会員研修会「地方創生に向けた自動走行車の社会実装の課題」開催
日本自動車会議所は11月30日、東京都港区の日本自動車会館で「第287回 会員研修会」を開催しました。会場では新型コロナウイルス感染対策を引き続き実施、リモート配信も併用し、全国から約70名に参加いただきました。
今回は「地方創生に向けた自動走行車の社会実装の課題」をテーマに、 明治大学研究・知財戦略機構研究特別教授で、同大学自動運転社会総合研究所・技術部門長の萩原一郎氏を講師にお迎えしました。
高齢化・過疎化が目立つ地方では、地域課題解決の一環として、全国各地で自動走行車の実証実験が進行中です。同研究所でも長崎県対馬市の公道で、産学官民が連携して行っている実証実験を説明いただきました。
講演では、地方の公共交通に触れ「事業性の厳しさから縮小が続いており、移動手段の確保が難しい」と指摘。対馬市では、安価で導入が容易とされる「ターゲットライン追従方式」で自動運転システムを開発、検証に取り組んでいると詳しく解説されました。
その上で、社会実装に向けた現地アンケート等も踏まえ「システムの不具合は見られず、安定した走行ができたが、後続車などの交通を乱さないためにも制限速度を時速20㌔とするかが検討課題」と分析していました。
さらに、福井県永平寺町や茨城県境町で進められている別方式の自動走行車、日産自動車など大手メーカーが開発している自動運転技術も紹介。自動運転が地方創生に寄与するためにも「『レベル4』(特定条件下での完全自動運転)の実現も加速させたい」などと強調していました。
日 時 | 2022年11月30日 15:00~16:30 |
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カテゴリー | 会員研修会 |
場 所 | 日本自動車会館1階(東京都港区芝大門1‐1‐30) |
テーマ | 地方創生に向けた自動走行車の社会実装の課題 |
主催者 | 日本自動車会議所 |
講 師 | 明治大学研究特別教授 萩原一郎氏 |
対象者 | 一般,自動車業界 |