日本自動車会議所は６月29日、東京都港区の日本自動車会館で「第283回 会員研修会」を開催しました。会場では新型コロナウイルス感染対策を引き続き実施、リモート配信も併用し、全国から計約60名に参加いただきました。

 

今回は「SDGsを羅針盤に企業の持続可能戦略を考える～未来から選ばれる企業になるために～」をテーマに、講師に一般社団法人「中部SDGs推進センター」（名古屋市）代表理事の戸成司朗氏をお迎えしました。

 

 

講演では、企業の成長性について「ESG（環境・社会・ガバナンス）経営」の視点で評価する必要があると指摘。成長性の高い環境、健康、安全、エネルギーなどの分野へ「重点的に挑戦をしているかが問われている」と強調されました。

 

また日本政府や自動車業界が進める脱炭素社会に向けた取り組みなどに期待を示しつつ、SDGsは「企業経営の未来指標で、ビジネスチャンスの宝庫」と訴えられました。

 

最後に、企業はパーパス（存在意義）を明確にする時であり、「SDGsを羅針盤に構造改革を経営戦略まで落とし込み、『SDGsもどきのやったふり宣言』をしないことが重要」と強く主張されていました。