2022年3月02日
第280回 会員研修会「2020年代の自動車産業」開催
日本自動車会議所は2月28日、東京都港区の日本自動車会館で「第280回会員研修会」を開催しました。新型コロナウイルス感染対策として、会場ではソーシャルディスタンスなどを引き続き実施。リモート配信も併用し、全国から計約60名に参加いただきました。
今回は「2020年代の自動車産業」をテーマに、講師には早稲田大学教授で東京大学名誉教授、一般社団法人「ものづくり改善ネットワーク」代表理事の藤本隆宏氏をお迎えしました。
講演では冒頭、デジタル化が進んだ現代でも、現場(ものづくり)の組織能力(Capability)と現物(製品・工程)の設計思想(Architecture)の適合が産業の競争力(Performance)を高めるとのご自身の分析を詳しく解説されました。
コロナ感染拡大や大規模災害多発などで影響を受けるグローバルサプライチェーンに関連しては「供給遅れや原材料価格高騰など問題が生じるが、コストが高くとも、品質が良く納期を守る『日本の工場』『地方の工場』にとっては国際的評価が上がる。ピンチはチャンスでもある」などと強調しました。
日本の政府、企業が積極的に取り組むカーボンニュートラルについては「電気自動車(の普及)がなければ、地球温暖化対策は十分できない」と指摘。その上で「ただ、電気自動車だけでは無理。電動車もガソリン車も含めた総力戦の様相になる」などと終始熱く語られていました。
日 時 | 2022年2月28日 15:00~16:30 |
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カテゴリー | 会員研修会 |
場 所 | 日本自動車会館1階(東京都港区芝大門1‐1‐30) |
テーマ | 2020年代の自動車産業 |
主催者 | 日本自動車会議所 |
講 師 | 早稲田大学教授 東京大学名誉教授 藤本隆宏氏 |
対象者 | 自動車業界 |