2022年1月28日
第279回会員研修会「自動車産業の展望~カーボンニュートラルに向けたCASEの変革と22年の業界動向~」開催
日本自動車会議所は25日、東京都港区の日本自動車会館で「第279回 会員研修会」を開催しました。新型コロナウイルス感染対策として、会場ではソーシャルディスタンスなどを引き続き実施。リモートも併用し、計約90人に参加いただきました。
今回は「自動車産業の展望~カーボンニュートラルに向けたCASEの変革と2022年の業界動向~」をテーマとして、講師にはナカニシ自動車産業リサーチ代表で、自動車アナリストの中西孝樹氏をお迎えしました。
講演では、まず2021年を振り返り、世界の自動車産業は、コロナ禍に伴うサプライチェーン寸断を受けて生産台数が落ち込む中、「企業収益率が向上するというパラドックスを演じている」と強調。その理由として「コロナで供給が減ったが、需要が増えて在庫不足まで引き起こした。新車値引き、販売店奨励金、広告宣伝費の減少などで利益率が改善した」と指摘しました。
各国がカーボンニュートラル実現に向け取り組む環境規制も踏まえ、「電気自動車戦略を推進するエポックメイキングな1年だった」と説明していました。
2022年のグローバル新車需要については「半導体不足を背景に減産も強いられ、動向が見通せない面もある」などと慎重な見方を示しました。
日本では新車販売で2035年までに乗用車の100%電動化を掲げ、二酸化炭素排出量の削減を進めるものの、今後の課題として「商用車の脱炭素化、再生可能エネルギー発電の高コスト体質」を挙げました。
コネクティッド、自動運転、シェア&サービス、電動化という「CASE」で変革していく自動車業界の次世代ビジネスモデルなどに関しても解説いただきました。
日 時 | 2022年1月25日 15:00~16:30 |
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カテゴリー | 会員研修会 |
場 所 | 日本自動車会館1階(東京都港区芝大門1‐1‐30) |
テーマ | 自動車産業の展望~カーボンニュートラルに向けたCASEの変革と2022年の業界動向~ |
主催者 | 日本自動車会議所 |
講 師 | ナカニシ自動車産業リサーチ代表 自動車アナリスト 中西孝樹氏 |
対象者 | 自動車業界 |