2021年12月10日
第278回 会員研修会 「地球温暖化をめぐる内外情勢と日本の課題」開催
日本自動車会議所は7日、東京都港区の日本自動車会館で「第278回 会員研修会」を開催しました。新型コロナウイルス感染対策として、会場ではソーシャルディスタンスなどを引き続き実施。リモートも併用し、計約60人に参加いただきました。
今回は「地球温暖化をめぐる内外情勢と日本の課題」をテーマに、講師に東京大学公共政策大学院特任教授の有馬純氏をお迎えしました。
講演では、英国で開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締結国会議(COP26)について、現地で参加した際の状況や会議の結果概要、また、世界の主要国で進むカーボンニュートラルに向けた取り組みなどを各種データ資料を交えながら詳しく説明いただきました。
自動車業界に関連しては、世界でハイブリッド車を含むガソリン車の新車販売を2040年までに停止する宣言に有志の20以上の国が賛同した点を取り上げていました。ただ、市場規模が大きい中国、米国、日本、ドイツなどはこの宣言に賛同しておらず、「気の抜けた中身になったとの批判もある」などと指摘していました。
政府が掲げる2050年カーボンニュートラル宣言、再生可能エネルギー比率引き上げを目指す第6次エネルギー基本計画の内容についても解説いただきました。日本の課題にも触れ、「脱炭素化はコスト増加を伴う。環境保全と経済成長は常に両立するものではなく、日本経済が国際的にみて不均衡に高いコストを負わないようなメカニズムが必要」などと強調しました。
日 時 | 2021年12月7日 10:30~12:00 |
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カテゴリー | 会員研修会 |
場 所 | 日本自動車会館1階(東京都港区芝大門1‐1‐30) |
テーマ | 地球温暖化をめぐる内外情勢と日本の課題 |
主催者 | 日本自動車会議所 |
講 師 | 東京大学 公共政策大学院 特任教授 有馬純氏 |
対象者 | 自動車業界 |