2021年5月27日
日本自動車会議所が第87回定時総会を開催
創立75周年を機に役員体制を大幅に見直し
各分野を代表する全10団体の会長が理事就任、運営審議委員を新たに選任
日本自動車会議所は5月26日、東京・千代田区の経団連会館で第87回定時総会を開催し、「2020年度事業実績・2021年度事業計画」、「2020年度決算・2021年度予算」、「定款変更」、「理事選任」の4議案が審議され、いずれも原案通り承認された。定時総会は、全国的な新型コロナウイルス感染拡大の状況を勘案し、議長である当会議所の内山田竹志会長はじめ、多くの会員がリモートで出席した。また、総会後に予定されていた懇親会はやむなく中止となった。
総会では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により自動車業界全体の結束が強く求められていることや、当会議所創立75周年も一つの契機になるとの判断を背景に、役員体制を大幅に見直す関連の議案が承認=別紙参照。各分野を代表する全ての理事団体(10団体)の会長が理事に就任したうえ、副会長が2名追加され7名となる。また、ガバナンスを確保しつつ体制の簡素化を図ることを目的に、名誉会長・顧問・評議員・参与を廃止し、代わって当会議所の運営に意見を述べる役割が定款に明記された「運営審議委員」を新たに選任することなどが承認された。
続く第211回理事会では、日本自動車部品工業会の尾堂真一会長、日本自動車整備振興会連合会の竹林武一会長の2名が新たに副会長に選定され、当会議所の豊田章一郎元会長、小枝至前会長の2名が名誉顧問に委嘱された。また、運営審議委員の選定方法が承認され、候補25名が示された。
新たな体制の下、今年度は自動車業界を支える550万人に感謝の意を伝える表彰制度の創設や自動車業界のPR強化、SDGs達成に向けた業界の機運向上、2050年カーボンニュートラル実現を巡る動向フォローなどに取り組むほか、引き続き「組織運営」、「税制」、「交通安全」、「保険」、「クルマ好き拡大」を重点分野として注力していくことにしている。