ＵＤトラックスは２３日、北海道斜里町で実施している自動運転レベル４（限定地域での完全自動運転）技術を搭載した大型トラックの実証実験に、公道での走行を一部追加すると発表した。公道を使用した自動運転の試験走行は、大型トラックとして国内で初めて。

実証実験は日本通運、ホクレン農業協同組合連合会と共同で実施している。８月から斜里町にあるホクレンの製糖工場と集積施設内の私道で大型トラックを自動走行させている。

車両は大型トラック「クオン」がベース。実験中は安全確保のためにＵＤトラックスのドライバーが同乗するが、基本的な運転操作はシステムが行う。ＵＤトラックスは、鉱山を中心にレベル４の実証実験を行ってきたボルボグループの自動運転のノウハウを活用しながら、２０年までに特定用途でのレベル４の実用化を目指している。

日刊自動車新聞8月26日掲載