会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2019年8月29日

近運局管内、18年度運送事業者の転覆事故急増

近畿運輸局(八木一夫局長)は21日、管内の自動車運送事業者が報告した「自動車事故報告書」などをまとめた「平成30年(2018年)中の事業用自動車等の交通事故の概況」を公表した。18年中に近畿地区で台風などの自然災害が相次いだ影響で運送事業者の転覆事故が急増した。

運送事業者は死亡事故などの重大事故を引き起こした場合、国に報告する義務がある。管内の18年中の報告書届出件数は前年比91件増の876件で、死者数も9人増の110人だった。

近運局は昨年、近畿地区を襲った複数の台風が事故急増の理由だと分析している。種類別で見ると、最も多い車両故障は19件減の424件で減少している。一方、大きく増加したのは転覆だった。約4・5倍となる57件増の75件にまで達した。健康起因も約1・4倍となる19件増の62件で、増加要因の一つとなっている。

業態別では、バスが17件増の521件で最多だった。トラックは60件増の263件で、増加件数ではバスを大きく上回った。ハイヤー・タクシーは14件増の92件だった。業態別の死者数はトラックが10人増の92人、ハイヤー・タクシーが1人減の10人、バスは昨年同様8人だった。

日刊自動車新聞8月26日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

近畿運輸局

対象者 自動車業界