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自動車産業インフォメーション

2019年8月27日

ホンダ、自動車部品への3Dプリンター活用へ

ホンダは、自動車部品への3Dプリンターの活用を広げるため、生産性向上とコストダウンのための研究開発を加速する。3Dプリンターを用いると、これまでは難しかった複雑な形状が造形でき、商品の価値を高めることができる一方で、生産に時間がかかる。生産スピードが他社比10倍程度速い独自の3Dプリンターを活用するなどし、適用範囲を広げていく。

3Dプリンターを活用すると、金型なしに立体物を製造できるようになる。カスタマイズなど少量生産品の投資効率改善が期待できる一方で、「自動車のような大量生産が求められる部品製造に使うにはコスト的に厳しい」(ホンダ)のが現状。ただ、これまでの技術では難しかった形状の造形が可能になるため、金型より鋳造の冷却効率を高められる設計にできるなど、商品機能を高めることができる。このため、自動車部品では金型から3Dプリンターの活用を広げていく考えで、「N-BOX」のシリンダーブロックのアルミ鋳造用金型に3Dプリンターの活用を始めた。

ホンダでは社内で高速造形が可能な3Dプリンターを開発するなど、汎用の3Dプリンターを用いるだけではなく、独自の研究開発を進めている。今後は、さらなる造形の高速化と生産効率を高めて、金型だけではなく部品そのものの生産にも活用することを目指す。

日刊自動車新聞8月24日

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

本田技研工業(株)

対象者 自動車業界