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2019年8月23日

JAF東北本部、高齢者の運転講習が人気 事故防止へ意識高まる

日本自動車連盟(JAF)東北本部(後藤誠本部長)が各支部で開催する「シニアドライバーズスクール」に関心が集まっている。受講希望者がこの1、2年で増えており、7月にJAF岩手支部が開催したシニアドライバーズスクールは、募集開始から数日で定員に達した。

交通事故を未然に防ぎたいという高齢ドライバーの安全運転に対する意識の高まりが明確となり、JAF東北本部では、シニア向けスクールのさらなる充実に向けて検討していく考えだ。

シニアドライバーズスクールは、日本自動車工業会と全日本交通安全協会との共催で実施している。安全運転の基本操作である「走る、曲がる、止まる」と「見る、判断する、操作する」を実際の運転を通じて再確認する講習会で、全国各支部で開催されている。50歳以上のドライバーを対象に、安全運転の知識を再確認してもらう機会と位置づけている。

JAF東北本部では、2019年も各県の支部でシニアドライバーズスクールを開催しており、既にJAF福島支部、JAF山形支部、JAF岩手支部で実施した。福島と岩手は定員を超える申し込みがあり、山形は昨年より受講者が増えた。スクールでは、長年の運転経験で自己流となってしまったことの“気づき”を重視している。JAF東北本部によると「この1、2年受講者が増えており、参加者からは『運転を学ぶ機会を待っていた』という意見があった」という。東北は生活のために毎日運転しなければならないドライバーが多いため、スクールに対する周囲の期待も大きい。

今後、JAF東北本部では、シニアドライバーズスクールについて、高齢ドライバーが受講しやすい形態について検討していく。現在は、3者の共催で各県の運転免許センターや自動車学校のコースを使用する全日コースと半日コースで開催しているが、受講時間を短くできるものや施設の駐車場でもできるような規模などを想定する。視角と死角、運転姿勢の再確認や安全運転の前提となる健康面のサポートなど「シニアの方々向けに充実させていきたい」(JAF東北本部)と話している。

日刊自動車新聞8月20日掲載

カテゴリー 交通安全
主催者

日本自動車連盟(JAF)東北本部

開催地 東北地区
対象者 一般,自動車業界