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2019年8月22日

国交省、ダブル連結トラック 東北―九州にエリア拡大

国土交通省はこのほど、1台で通常の大型トラック2台分の輸送が可能な「ダブル連結トラック」の主な通行経路となる区間を東北から九州まで拡充した。

今後は、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアでのダブル連結トラック優先駐車ますを順次整備するとともに、引き続き運行状況や物流事業者のニーズを踏まえて、対象路線について検討していく。 現在、トラック輸送ではドライバー不足が深刻化している。加えて、ドライバーの高齢化も進んでおり、トラックドライバーの約4割は50歳以上となっている。

そこで、国交省ではダブル連結トラックの導入を「生産性革命プロジェクト」として位置付け、2019年1月に特殊車両通行の許可基準を緩和し、新東名高速道路を中心にダブル連結トラックを本格導入した。これにより、ダブル連結トラックの導入を進め、トラック輸送の省人化を促進している。

ダブル連結トラックのこれまでの主な通行経路区間は、新東名の海老名ジャンクション(JCT)―豊田東JCTのみだった。今回、新たに東北自動車道の北上江釣子インターチェンジ(IC)から、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、東名高速道路、名神高速道路、新名神高速道路、山陽自動車道などを通り、九州自動車道の太宰府ICまでの路線・区間に拡充する。

国交省は今後、今回の運行状況などを踏まえ、トラックの隊列走行についてもインフラ面での事業環境の整備を検討していく方針だ。

日刊自動車新聞8月19日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

国土交通省

開催地 東北から九州まで拡充
対象者 自動車業界