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2019年8月22日

メカ向けにEV教育開始 MBJが11月から EQC導入に合わせ

メルセデス・ベンツ日本(MBJ、上野金太郎社長、東京都品川区)は、電気自動車(EV)の新型車「EQC」の日本市場投入に合わせて、11月からメカニック向けにEVの点検・整備作業トレーニングを開始する。座学と実技でEV特有の構造や点検・整備方法などを理解してもらい、バッテリーやEV専用部品の取り扱い技術の習熟を目指す。

車両の高電圧技術作業に伴う危険性や適切な対処法も教育して、メカニックの安全確保と労働災害の防止につなげる。 EVの点検・整備トレーニングは、茨城県日立市と愛知県豊橋市にある新車整備センターで行う。同センターやディーラーに在籍するメカニックと営業系スタッフなど約200人が受講対象者で、勤務地に応じていずれかでトレーニングを受けるかたちとなっている。実車を使って高電圧システムの取り扱い事項などを学んでもらう。そのほかの具体的なトレーニング内容については、現在詰めている。

EQCを整備するにあたって、軽度の整備は全国のディーラーで行う。一方で、事故などでフレームがゆがんだ車両を扱ったり、高電圧バッテリーの交換作業など高度技術を要する整備作業については、新車整備センターと一部のディーラーが担当する方針。

欧州では、EVの点検・整備作業は高電圧システムの取り扱いとみなし、ドイツはメカニックに特別教育の受講を求めている。日本でも厚生労働省が4月、「電気自動車などの整備業務に必要な特別教育のあり方に関する検討会」を開き、電気による労働災害を防止するためにも「特別教育で基本的な知識を習得させることが必要」と示した。

日刊自動車新聞8月19日掲載

カテゴリー 展示会・講演会
主催者

メルセデス・ベンツ日本

開催地 同社新車整備センター(茨城県日立市、愛知県豊橋市)
対象者 自動車業界