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2019年8月16日

SDGsに取り組む日本EVクラブ、氷上でEV試走イベント

一般社団法人日本EVクラブ(舘内端代表理事、東京都世田谷区)は、SDGs(持続可能な開発目標)に沿った都市型スポーツの普及を目指した「SDGs Urban Electric Four―Wheeled Ice Sports」のプレゼンテーションイベントを新横浜スケートセンター(横浜市港北区)で開催した。

同イベントは日本EVクラブが提唱する都市型電気四輪氷上スポーツで、電気モーター駆動のレーシングカートでスケートリンク内を走行するもの。「誰でも参加できるスポーツ」であることを前面に押し出した。当日は事前申し込み分を合わせて約60人が来場、老若男女の多くの人がカートに乗って電気四輪氷上スポーツの面白さを体感した。

[年齢・経験問わず誰でも楽しく] 使用したカートは同クラブが製作した「ERK(Electric Racing Kart)」。排ガスや走行音、二酸化炭素(CO2)などを出さないため、環境に優しいことやどこでも乗れることが特徴だ。さらに特別仕様のスタッドレスタイヤやスパイクを使用していることから、安全性が高い。スパイクを打つ場所や個数、モーター出力を調整すれば車両特性とドライバーの技量を合わせられるため、性別や年齢、経験にかかわらず誰でも遊ぶことができる。

7月13日に行われたイベントでは、モータージャーナリストや女性、小学生ら4人がプレゼンテーションドライバーを務めた。カートはそれぞれモーターの個数や出力、搭載電池の種類などが異なるものを用意。ドライバーたちはドリフト走行などを行い、安全かつレースの楽しみを体感できるイベントであることを強調した。その後は来場者の試乗走行タイムとなり、ドリフトを上手く決めて観客から歓声があがる場面もあった。舘内代表理事は今回のイベントについて「これまでモータースポーツに強い興味を持っていなかった人も、関心を持ってくれるきっかけになれば」と期待するコメントをした。

[フォーミュラEよりもシンプル] 同クラブでは、街の中に小型施設をつくって行う都市型スポーツが興隆しつつあると考えている。モータースポーツにおいて都市型スポーツとしての変化を遂げたのは、電動車によるフォーミュラレース「フォーミュラEレース」だ。エンジンの代わりにモーターを使うことで、従来よりも環境に優しいレースが可能になった。同レースよりももっとシンプルで低コスト、誰もが参加できるSDGsに沿った都市型スポーツを目標に、同クラブは今回のイベントを開催した。

電気四輪氷上スポーツに関して、8の字走行やパシュートなど同クラブはさまざまな形態での競技開催を視野に入れている。今秋にミーティングを実施し、関心のある人たちから競技の詳細について意見を集める。そののち、2020年には第1回となる競技を開催する予定だ。同クラブでは引き続きスポーツへの興味喚起や普及に尽力し、SDGsへの取り組みを促進していく。

日刊自動車新聞8月15日掲載

開催日 2019年7月13日
カテゴリー 社会貢献
主催者

一般社団法人日本EVクラブ

開催地 新横浜スケートセンター(横浜市港北区)
対象者 キッズ・小学生,一般,自動車業界
リンクサイト

開催レポート

http://www.jevc.gr.jp/sdgs-urban-electric-four-wheeled-ice-sports_report/