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2019年8月13日

近畿7月新車7.3%増6万7012台、4カ月連続前年超え、軽微増 登録車は2桁伸長

近畿2府4県の7月の新車販売台数は登録車と軽自動車の合計が前年同月比7・3%増の6万7012台となり、4カ月連続の前年超えを果たした。

登録車は10・9%増の4万4464台で、8カ月ぶりの2桁増を達成した。軽は0・9%増の2万2548台で前月に比べ伸び幅を拡大したが、依然1%を割り込んでいる。現時点で10月の消費増税に伴う駆け込み需要は目立った形では表れていない。業界では「直前の9月には活発化する」との見方も広がっている。

[滋賀県]登録車と軽の合計は前年同月比5・5%増の6378台だった。登録乗用車が普通車を中心に堅調な販売を示した一方、軽乗用車は1・6%増の2019台と微増にとどまった。車種別では登録車が8・3%増の3800台で、乗用車の普通車は17・8%増の2004台と2千台超えをマークした。トヨタに加え、マツダが2桁伸長の販売を示し、けん引した。トヨタはレクサスを含む合計で12・1%増。マツダは16・5%増で、登録車だけで240台水準を確保した。「ルーミー/タンク」も2割以上の伸びを見せた。

[京都府]トラック販売がけん引し、引き続き好調だ。登録車は前年同月比12・6%増と高い伸び率を示し、軽も5・2%増と近畿平均を上回る伸長を見せた。車種別では登録車の普通乗用車が11・3%増の2700台水準を確保した。貨物車は一部商品のタマ繰りが改善したことにより普通車で68・0%増の346台となった。トヨタ車を中心に長納期化による安定した登録を示した。三菱も登録車で7割増と高伸長を見せた。一方、軽では日産が63・5%増を示したのが目立つ。消費増税の駆け込みムードは弱く、受注も堅調な模様だ。

[大阪府]登録車と軽の合計は前年同期比9・4%増の2万5268台だった。登録車は12・0%増の1万8341台、軽も3・0%増の6927台でともにプラスで推移した。登録車は乗用、貨物とも2桁増と好調だった。軽は乗用車が減少したが、好調な貨物車がカバーした。ブランド別で登録車はトヨタとホンダ、三菱、スバル、レクサス、いすゞ、日野、三菱ふそうが増加した。軽はトヨタと日産、ホンダ、マツダ、スバル、ダイハツがプラスとなった。

[奈良県]登録車と軽の合計は前年同月比5・5%増で、前年超えを4カ月連続に伸ばした。軽がマイナスに転じたものの、登録車がカバーした。登録車は9・9%増で2カ月ぶりのプラスを確保した。トヨタとホンダがともに2桁増を示し、台数を押し上げた。軽は4カ月ぶりのマイナスに転じた。シェア2トップのスズキとダイハツがマイナスを記録。特にスズキは約20%減と大きく落ち込んだ。他ブランドはすべてプラスを確保した。

[兵庫県]登録車と軽の合計は前年同月比4・7%増の1万7995台だった。登録車は9・6%増の1万1865台と2カ月連続の前年超えだが、軽は3・5%減の6130台で、前月のプラスから一転して減少に転じた。車種別では登録車、軽ともに貨物車が好調で、それぞれ17・6%増、13・9%増と伸びた。大型車各社は好調な販売を記録している。登録車の乗用車は8・4%増だったが、軽の乗用車が7・8%減と落ち込んだことが全体の数字を押し下げた格好だ。県内新車市場は弱含みな動きを見せつつも、全体としては好調な動きを示している。

[和歌山県]登録車と軽の合計は前年同月比5・6%増の3809台で、2カ月ぶりに前年超えを果たした。登録車は9・5%増の1942台、軽は1・8%増の1867台といずれも好調だった。銘柄別で三菱は登録車が81・3%増と躍進し、軽も堅調に推移した。合計では29・6%増の大幅伸長を果たしている。一方、日産は3月以降、前年割れが続く。7月も27・9%減と大きく落ち込んだ。

日刊自動車新聞8月9日掲載

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対象者 自動車業界