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2019年8月10日

N─BOXが総合1位 7月の新車販売 登録車上昇の兆し

2019年の新車市場の折り返しとなる7月も、ホンダの「N-BOX(エヌボックス)」が圧倒的な強さを見せつけた。登録車と軽自動車を合わせた車名別新車販売で、N-BOXは23カ月連続の総合1位を獲得。2位以下を1万台近く引き離した。

7月の軽乗用車市場は前年割れに転じたものの、総合ランキングでは前月に引き続き軽がトップ3を独占。軽人気の根強さを裏付けた。一方、総合4位につけたトヨタ自動車の「プリウス」は、4カ月連続で登録車トップの座を守った。

足元の市場自体は登録車の勢いが高まっており、今後、順位を上げる可能性もある。(2面に関連) 7月の軽販売は一人勝ちのN-BOXを除くと、上位は新型車がけん引する構図となった。2位の日産自動車「デイズ」は3月末に全面改良。3位のダイハツ工業「タント」は7月上旬にフルモデルチェンジしたばかり。このうち、タントは前年同月に比べて3割以上も実績を伸ばしている。デイズも2割超えを実現している。同じく2割超えのN-BOXを有するホンダは、「N-WGN(エヌワゴン)」の全面改良車の発売が間近に控える。新型車が軽市場を刺激するのは間違いなく、今後も新車効果が市場拡大の鍵を握りそうだ。

登録車はプリウスが前年同月を3割以上上回る伸びで、後半戦のスタートダッシュを決めた。このままの流れが続けは、暦年でのトップ獲得の可能性も高いとみられる。

一方、完成検査問題による再発防止策で生産スピードを落としているスズキは、登録車と軽ともに前年割れするモデルが目立った。

日刊自動車新聞8月7日掲載

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