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2019年8月6日

SIP自動走行システム第1期研究開発、人的要因分野の成果発表

国家プロジェクト「SIP」(戦略的イノベーション創造プログラム)の一つ「自動走行システム」の第1期(2014~18年度)の重要5課題の一つとなったヒューマンファクターの研究開発についての成果発表シンポジウムが7月29日、東京都内で開催された。

同シンポは国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)と、同研究開発コンソーシアム(産総研、筑波大学、慶應義塾大学、デンソー、東京都ビジネスサービス)の主催。

第1期SIPは道路交通における事故低減や渋滞削減、自動走行システムの早期実現と普及などを目標に掲げ、ヒューマンファクターの研究開発分野では、自動走行のレベル2,3の自動運転車とドライバーの運転引継ぎ時に集約される課題について調査、検討を進めてきた。シンポでは内閣府の古賀康之企画官と産総研の横井一仁情報・人間工学領域研究戦略部長が開会挨拶したのに続いて、SIP自動走行システムプログラムディレクターの葛巻清吾トヨタ自動車先進技術開発カンパニーフェローが「自動運転の研究開発動向」と題して、第1期と18年度途中からスタト-した第2期SIPについて概要を説明した。

その後、ヒューマンファクター研究開発のプロジェクトリーダーを務めた北崎智之産総研自動車ヒューマンファクター庁が開発の背景と狙いについて紹介した。ヒューマンファクター研究開発分野では自動走行システムと、ドライバー、周囲の交通参加者及び社会との3つのインタラクション(相互作用)におけるヒューマンファクター課題を抽出し、その中で協調領域に属し、かつ優先度の高い「自動走行システムの機能・状態・動作の理解」(課題A)「ドライバーの状態評価と状態維持のHMI(ヒューマンマシンインターフェース)(課題B)、「自動運転車と他の交通参加者とのコミュニケーション」(課題C)の3つを取り組み課題として設定。

課題Aについては研究開発プロジェクトサブリーダーの伊藤誠筑波大教授、課題Bは産総研自動車ヒューマンファクター研究センターの佐藤稔久チーム長、課題Cは研究開発プロジェクトサブリーダーの大門樹慶應技術大教授が成果概要を説明した。

交通毎日新聞8月1日掲載

開催日 2019年7月29日
カテゴリー 会議・審議会・委員会
主催者

内閣府

開催地 東京都内
対象者 自動車業界
リンクサイト

説明資料 第1期&第2期 SIP自動運転

https://seminar.tokyotobs-entry.jp/Symposium/pdf/①自動運転の研究開発動向2018.pdf