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2019年8月9日

福井県、今秋にも購入補助金創設 後付け踏み間違い制御装置 高齢運転者対象に

福井県は、車両に後付けするペダル踏み間違い時加速制御装置の補助制度を今秋にも創設する。都道府県では東京に次いで2例目。運転する時間帯や地域などを自主的に限定する高齢運転者を対象として、同装置の購入費用の半額(上限3万円)を補助する。同県は「事故のリスクから遠ざかる手段になってほしい」(県民安全課)と話している。県内のディーラーにとっては同装置の販売の追い風になりそうだ。 同県は約366万6千円の高齢運転者交通事故防止事業を含む今年度6月補正予算を先月の県議会で可決した。補助対象装置や対象者、要件などの詳細はこれから詰めるが、65歳以上の免許保有率などから約50件の補助が見込まれる。また、市町村が行っている補助制度と同時利用することも可能とした。県内では池田町が7月4日から同装置やドライブレコーダーの補助制度を始めている。

同県は1世帯当たりの自家用乗用車保有台数が約1・75台で全国1位(2018年3月末)となっている。国や県は高齢運転者の事故対策として免許の自主返納などを促しているが、中山間地では通院などの移動に自家用車が不可欠。同県は高齢運転者の暴走や逆走などの報道が相次いだことで、ディーラーにも後付け装置に関する問い合わせが増えているとし、補助制度で高齢運転者の事故を防ぎたい考え。

ペダル踏み間違いの際に警告したりエンジン回転が上がらないようにする後付け装置は、自動車メーカー純正品としてトヨタ自動車の「サポトヨプラス+」とダイハツ工業の「つくつく防止」があるほか「ペダルの見張り番2」(オートバックスセブン)などの市販品もある。自動車各社は国の要請も踏まえ、後付け安全装置の適合車種を増やす方針で、こうした安全装置の販売が増えそうだ。

日刊自動車新聞8月6日掲載 8月19日訂正

カテゴリー 交通安全
主催者

福井県

開催地 福井県
対象者 一般,自動車業界
リンクサイト

福井県補正予算主要事業 高齢運転者交通事故防止事業

https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/zaisei/fukuikenyosan/6kugatu01_d/fil/002.pdf