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2019年8月6日

運転特性で保険料割引 あいおいニッセイ同和損保が国内初 ドライブレコーダーで挙動をスコア化

あいおいニッセイ同和損害保険は、後付けの通信型ドライブレコーダーで取得した運転特性をもとに、継続契約の保険料を割り引く国内初のテレマティクス自動車保険を2020年1月に発売する。運転特性をスコア化し、安全運転レベルに応じて保険料を最大で8%割り引く。同社はトヨタ自動車のコネクテッドカー向けに運転挙動を保険料に反映させる商品を展開しているが、新商品はすべての契約者に対して安全運転による割引を適用する初めてのテレマ保険となる。
新商品名は「タフ・見守るクルマの保険プラス」。速度超過や急アクセル、急ブレーキをもとに3段階の安全運転スコアを算出する。スコアに応じて割引なし、4%割引、8%割引を適用する。初回加入時は4%割引を適用し、次回の契約から運転特性に応じた割引を用いる。等級制度など従来からの料率制度に加えて割り引く。

同社は18年からトヨタのコネクテッド車両向けテレマティクス保険「タフ・つながるクルマの保険」を提供している。運転特性や走行距離を現契約の毎月の運転分保険料に反映するもの。既存商品「タフ・クルマの保険」加入者に比べ事故が25%抑えられたという。安全運転支援にもつながるテレマティクス保険の対象を広げるため、新商品ではコネクテッド車両向け保険と同じ基準で運転特性を評価する。
専用の通信型ドライブレコーダーを貸与するサービスは19年から「タフ・見守るクルマの保険(ドラレコ型)」を提供しており、加入は7万件を超えている。月額850円でドライブレコーダーを貸し出し、運転挙動のレポート機能や緊急時のコールセンターへの自動通報や危険運転時のアラート機能を持つ。

20年以後も同サービスや専用機器とスマートフォンを用いた「タフ・見守るクルマの保険(スマホ型)」を併売する。ただしスマホ型での安全運転割引は検討していない。
運転特性を点数化し保険料に反映するサービスは、損害保険ジャパン日本興亜がスマートフォンアプリを用いたものを提供している。対象は自動車保険を初めて契約するユーザーなどに限られている。

日刊自動車新聞8月2日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

あいおいニッセイ同和損害保険(株)

対象者 一般,自動車業界