神奈川県職業能力開発協会が毎年開催している「かながわ　しごと・技能体験フェスタ２０１９」がパシフィコ横浜で２日間にわたり行われた。　小・中・高校生を対象にものづくりやしごと体験をしてもらう目的で、左官や調理師、たたみ職人、瓦屋根職人といったさまざまな職業の組合団体が参加、将来それぞれの業界を担う人材に仕事の楽しさをアピールした。

神奈川県自動車整備振興会では、自動車整備士体験プログラムを用意した。「タイヤ交換できるかな」のコーナーでは、実際にタイヤの取り外し・取り付けを電動工具を駆使して行った。参加した小学生の中には取り外したタイヤを持ち上げて母親の構えるスマートフォンにポーズをとる姿も見られた。体験後は、インストラクターに「ありがとうございました」とていねいな口調で感謝の気持ちを伝えるシーンも見られ、プロフェッショナルに対する尊敬の念を新たにしていた様子がうかがえた。

また、会場内ではさまざまな熟練技のデモンストレーションが行われた。なかでも技能五輪紹介コーナーでは、日産自動車の国際大会出場者が自動車板金、フライス盤といった分野の匠（たくみ）の技を披露した。

日刊自動車新聞7月31日掲載