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自動車産業インフォメーション

2019年8月3日

経産省、技術動向の収集・分析強化

経済産業省は、国内外の産業技術の動向を収集・分析する機能を強化する。人工知能(AI)などの重点分野で、日本の強みが生かせるエリアを定め、限られたリソースを効率的に使い最大限の効果を得る。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の技術戦略研究センター(TSC)が世界的な研究者や研究機関とのネットワークを広げ、シーズ探索技術も高度化する。経産省の関連部局と連携することで集めた情報を共有し、産業技術戦略や政策の策定に生かす。

経産省は、有識者を交えて日本の産業競争力を維持するため研究開発・イノベーション政策の方向性について「産業構造審議会 研究開発・イノベーション小委員会」で議論し、2019年6月に中間とりまとめを公表。日本がIT分野で大きな技術革新が起こせていない現状やAIなどの重点分野で戦略的なリソース配分の重要性を指摘している。

AIの分野で、米国や中国が先んじているが、日本はものづくりなどの分野で強みがある。これまで培った技術力をさらに引き出して成長できる分野を見つけ出し、効率的にリソースを投じることが重要となる。

国内外の技術情報を収集・分析して、知見を提供する機関としてNEDO・TSCを活用する。まずは、技術情報へのアクセスや公表情報を網羅的に集めるために、世界中の研究者や研究機関とのネットワークを強化する。収集・分析した成果を積極的に発信して、フィードバックを受けることで質を高める。

同時に、経産省の関係部局と連携して、情報共有をもとに産業技術のビジョン策定につなげる。

AIやバイオ、エネルギー・環境などの重点分野で実用化戦略に関するビジョンを共有して、官民で連携して取り組めるようにする。

日刊自動車新聞7月31日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

経済産業省

対象者 自動車業界