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2019年7月29日

パナソニック、対象物の形状識別できるミリ波レーダー開発

パナソニックは、対象物の形状を識別できる79㌐㌹帯の3次元型ミリ波レーダーを開発した。自動車メーカーなどの反応を見ながら製品化の可能性を探る考えだ。 衝突被害軽減ブレーキなどに使われるミリ波レーダーは、カメラなどの光学系センサーに比べ悪天候に強い半面、対象物の形状を識別することは難しかった。

同社は複数の電波発信部と受光部を組み合わせて配置。空間中の対象物について、距離や水平・垂直方向の動きを把握できるようにした。反射波から物体を推定するアルゴリズム(計算手順)と合わせ、吹雪や濃霧などでも車両や歩行者、自転車などを識別できる。自動車に搭載すれば、悪天候下でも衝突被害軽減ブレーキやACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)などの動作範囲が広がる。

現在は試作段階で、自動車のほかドローン(無人航空機)などへの搭載を目指し、コストダウンや市場調査などに取り組む。

日刊自動車新聞7月25日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

パナソニック㈱

対象者 自動車業界