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自動車産業インフォメーション

2019年7月25日

世界のコネクテッドカー市場 富士経済予測 IVI搭載車がけん引、35年には新車の9割近く

富士経済は、2035年のコネクテッドカー市場の世界予測をまとめた。車載インフォテインメントシステム(IVI)やカーナビゲーションなどの車載情報端末を搭載したコネクテッドカーの新車乗用車販売に占める割合は、2018年の約3割から22年に約5割、35年には9割近くまで拡大すると予測している。 35年までのコネクテッドカー市場は、IVIの搭載車両がけん引すると見られている。IVIは、スマートフォンなどを介して接続するモバイル連携型と、車載通信機を使ったエンベデッド型に大別される。

常時通信が可能なエンベデッド型は、これまで高級車を主体に搭載されてきたが、35年に向けては大衆車クラスへの採用が広がる見込み。これによる堅調な市場拡大が期待できると見られ、現状で200万台レベルにある市場規模は、20年に3435万台、35年には1億250万台に達すると見ている。

エリア別では、北米と欧州が市場を牽引する。これら地域では自動車メーカーがテレマティクスに注力しており、引き続きエンベデッド型のIVIを主軸に需要が広がる見込み。中国は22年には世界最大の需要地になる見込み。IVIやディスプレイオーディオをベースとした需要が増えるが、IVIはモバイル連携型が大きく伸びると見ている。

日本は、通信型カーナビを主体に当面は拡大する見込み。だが、長期的には国内市場が減少することで20年代前半にはピークを過ぎると予想されている。その他の国と地域では、韓国、オーストラリアのほか、中東や東南アジアでもモバイル連携型のIVIやディスプレイオーディオがベースのコネクテッドカー需要が増加すると見られている。

商用車のコネクテッド市場については、18年見込みの897万台から35年には7550万台へと約8倍に増えるとしている。商用車メーカーが提供するOEMサービスと、専業のテレマティクスサービスプロバイダーが提供するサービスの双方で拡大が見込まれる。

日刊自動車新聞7月22日掲載

開催日 2019年7月2日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

㈱富士経済

対象者 自動車業界
リンクサイト

プレスリリース http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/190702_19046.pdf