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2019年7月15日

自動車分野に本格参入 英ケンブリッジコンサルタンツ 〝AI〟足掛かりに

製品開発や技術コンサルティングなどを行う英ケンブリッジコンサルタンツは自動車分野に本格参入する。今年4月に専門チームを立ち上げた。自動車産業は自動運転や電動化をはじめとする100年に1度の技術革新の波が押し寄せている。同社ではカメラ映像をAI(人工知能)で補正する世界初の技術などの次世代技術を足掛かりに、顧客企業として完成車メーカーやサプライヤーを開拓する。グローバル企業が集積する日本の現地法人でも人員を増やすなどして対応の幅を広げる方針だ。 同社は1960年に創業したコンサルティング会社で、顧客企業の戦略を経営や技術など多面的に支援する。特に「ゼロから生み出す技術力が強み」(同社)で、自動車関連では通信衛星を使用したデジタルラジオやハンズフリーなどを世界で初めて実用化した。自動車自体も「いちから開発できる技術力はある」と話す。

同社のリチャード・トレハン最高執行責任者(COO)は自動車分野への本格参入について、「ひと昔前と比べて(自動運転などの)技術革新が求められる自動車産業の補完的な役割を果たすことができる」と話す。自動車産業はCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)をはじめとした次世代技術への転換期を迎えている。同社が持つAIやセンシング技術、コネクテッド、パワーエレクトロニクス、セキュリティーなど幅広い技術を応用して自動車産業の川上から川下までカバーしたい考えだ。

今年4月に米デトロイトに企画やコンセプトを手がける専門チームを立ち上げた。技術開発を手がける人員のうち200人程度が自動車関連のノウハウを有している。自動車が基幹産業の日本でも人員増強などで陣容を拡大する方針だ。

日刊自動車新聞7月11日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

英ケンブリッジコンサルタンツ

対象者 自動車業界