2019年7月9日
1~6月の輸入車市場
日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)が4日発表した2019年上期(1~6月)の外国メーカー車販売台数は前年同期比1・8%減の14万9010台となり、上期として10年ぶりに前年実績を下回った。一部ブランドで、供給や在庫の不足が生じたことなどが影響した。しかし、ボリューム自体は1988年の統計開始以来、5番目の水準であり「トータルで見ると実績は高い」とJAIAは評価している。
輸入車市場をけん引しているクリーンディーゼルエンジン(DE)車の割合は25・1%と、半期として過去最高の実績を更新した。
上期の新車登録全体に占める外国メーカー車の販売割合は8・6%だった。上期は1月を除いて、すべての月で前年実績を下回った。しかし、受注自体は好調なインポーターが多い。今後、主力モデルの商品改良を予定するインポーターもあり、上期に発生した供給や在庫面など特殊な問題が解消されれば、通期での前年超えも期待できるポテンシャルはありそうだ。
ブランド別ではメルセデス・ベンツが上期として5年連続で首位を獲得。加えて、ジープ、ランドローバー、アバルト、フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレン、スカニアの7ブランドで過去最高の販売台数を記録した。
日本メーカーの逆輸入車は、前年同期比11・7%減の2万7115台と2年ぶりに減少に転じた。日産自動車の「マーチ」やホンダ「シビック」の落ち込みが影響した。輸入車総計では同3・5%減の17万6125台となり、4年ぶりのマイナスとなった。
6月単月の外国メーカー車販売は2カ月連続のマイナスで、前年同月比1・8%減の3万1216台だった。10月に控える消費税増税に向けた駆け込み需要についてJAIAは、「前回の増税時は目に見えた数字の動きがあったが、現時点ではみられない」としている。
日刊自動車新聞7月5日掲載
開催日 | 2019年7月4日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 日本自動車輸入組合 |
対象者 | 自動車業界 |