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自動車産業インフォメーション

2019年6月25日

愛知県19年度の安全なまちづくり推進協、リレーアタック対策を追加 自動車盗難対策で

愛知県は2019年度に全県をあげて取り組む防犯活動に、スマートキー装備車を狙った犯罪手口「リレーアタック」など、自動車盗の新たな手口の周知や防止対策の普及を盛り込んだ。19年度の愛知県安全なまちづくり推進協議会(会長=大村秀章知事)を名古屋市中区の県庁で12日に開催。県民、事業者、団体及び市町村などが19年度に取り組むべき各種の防犯活動を「あいち地域安全県民行動計画2020(令和元年度版)」として取りまとめ、この中にリレーアタックへの対策を加えた。

同協議会は県、県民、事業者、市町村などが一体となって犯罪のない安全なまちづくりを推進するために設置し、県内の行政機関、事業者団体、地域団体などが加盟している。今回は同県が策定した3カ年の「あいち地域安全戦略2020」に沿って県民、事業者、団体、市町村など、それぞれが取り組む防犯活動「あいち地域安全県民行動計画2020」について、犯罪情勢の変化を考慮した見直しを行い、19年度の行動計画を決定した。
その行動計画では、多発する自動車盗に対する対策として、事業者団体が取り組むべき事項に「リレーアタック等の新たな手口の周知に努め、防止対策の普及を図る」項目を新たに追加した。

同県の19年1~5月(暫定値)の刑法犯認知件数は前年同期比8・0%減の20684件となったが、自動車盗やひったくり、性犯罪が増加。この中で自動車盗は県内広範囲で発生して同6・1%増の346件となり、全国の都道府県の中で3番目に多い状況にある。また、盗難防止用のイモビライザーを装着した車両の盗難が同2・0%増の181件となり、とくにスマートキーが発する微弱な電波を利用したリレーアタックによる盗難が増加している。
愛知県警もこの手口について重く受け止め、官民一体となって盗難防止に取り組む構え。スマートキーを金属缶に入れることで、自動車盗が利用する微弱な電波をシャットアウトする防止策を呼びかけた。
冒頭のあいさつで大村会長は「犯罪を防止するには地域や家族の絆を強めて防犯力を高めることが効果的であり、引き続き県民総ぐるみで安全なまちづくりに取り組んでいく必要がある」と話した。

日刊自動車新聞6月21日掲載

開催日 2019年6月12日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

愛知県安全なまちづくり推進協議会

開催地 愛知県
対象者 一般,自動車業界