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2019年6月21日

ホンダ、一般道での渋滞緩和へ インターナビのビッグデータ活用 今秋に実証開始

ホンダは2019年秋から、ナビゲーションシステム「インターナビ」で収集できるデータを活用して、一般道での渋滞緩和に貢献するデータ活用サービスの実証を始める。通信によって集まる車両の位置データなどから渋滞状況を分析。道路上に設置する掲示板などで別ルートの走行を提案し、交通量を分散させる。現在410万台走行しているインターナビ搭載車から集まるビッグデータの新たな活用方法を検証する。

実証を行う地域は非公表だが、地元の自治体と協力しながら行う。
特に、渋滞緩和に効果が出ると予想するのが通勤時間帯。目的地までのルートを把握しているためにカーナビを使用しないユーザーが多い。インターナビで収集できるホンダ車の走行状況をもとに、渋滞状況を分析。道路上に設置する掲示板で、車両がスムーズに走行している別の道路をドライバーに知らせる。
これまで渋滞緩和のためのインターナビのデータ活用は高速道路向けで実績があったが、一般道での検証は今回が初めてとなる。
ホンダの純正カーナビと通信機器によって構成されるインターナビからは、位置情報や時刻情報、横滑り防止装置の作動情報など20項目以上の車両データを集めることができる。19年3月末時点でのインターナビ搭載車は410万台。ホンダは、ここから収集できるデータを新たなビジネスに活用しようと、企業や自治体に有償でデータを提供する事業を17年末に開始した。

日刊自動車新聞6月18日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

本田技研工業㈱

対象者 自動車業界