2019年6月21日
国交省 車検証の利活用、アイデア募集 ポイントサービスやメンテパックのチケット 国交省、IC化に伴い
国土交通省は、今後電子化予定の自動車検査証(車検証)の利活用方法について、7月にも一般アイデアの募集を始める。2022年度の車検証の電子化(ICカード化)に伴い、カードに搭載するICチップの空き容量を有効活用して車検証の利便性や用途を広げたい考え。同省ホームページの募集サイトなどを通じて、自動車関連団体や個人を含め幅広く意見を募る方針。今秋にはアイデアのとりまとめを行い、ニーズの高いものについて22年度の電子化のタイミングに合わせて具体化する。
5月に国会で成立した改正道路運送車両法には、車検証の電子化が盛り込まれており、国交省としては、22年度から新車や継続手続きを行う車についてICカード方式を導入する計画。電子化により車の保有に関る手続きがオンラインで行えるようになり、申請者の作業負担が減る。
A4サイズほどの紙の車検証から運転免許証と同等の大きさのICチップ付きのカードに切り替わる。ICチップには従来の車検証情報を書き込むスペース以外にも空き容量がある。マイナンバーカードでは、この空きスペースについて印鑑登録証明書を交付するといった市町村独自のサービスに活用している例もある。
国としては、車検証の空き容量の利用案として、整備工場での点検・整備に応じたポイントサービスや新車販売時のメンテナンスパックチケット代わりにICチップを使うといったことを想定している。このほかにも、いろいろな視点からユニークな発想を募るため、一般向けに広くアイデアを募集する。
国交省のHPにアイデア募集サイトを設置することを検討し、7月ごろには公募を始める。報道発表覧やメールマガジン、関連団体HPなどからリンクで国交省の募集サイトにアクセスできるようにする。秋にはアイデアを取りまとめ、ニーズの高いサービスの実現方策の検討に移る。
車検証の電子化については、国交省や有識者による「自動車検査証の電子化に関する検討会」で議論している。その中で、ICチップの空き容量の有効利用策についてアイデア募集の必要性を確認した。
日刊自動車新聞6月18日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | 国土交通省 |
対象者 | 一般,自動車業界 |