アルパインマーケティング（水野直樹社長、東京都大田区）が新たな付加価値提案に乗り出す。快適な車中泊を実現する車種専用ベッドキット「＋ＳＴＡＹ（プラス・ステイ）」を７月下旬から発売する。第一弾はトヨタ自動車のミニバン「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」の３車種。オリジナルカスタマイズカーブランド「アルパインスタイル」を取り扱う２店舗で限定販売する＝写真。

プラス・ステイはミニバンの３列目シートを活かしたまま、リアラゲッジスペースにベッドを設置できる専用キット。左右のサイド家具と床下収納天板（２分割）、ベッドマット（５分割）で構成する。取り付けに当たっての車両加工は不要。大手キャンピングカービルダーのトイファクトリー（藤井昭文社長、岐阜県可児市）と共同開発し、素材調達から製造まですべて日本で行う。
販売はアルパインマーケティングと福岡市の専門ショップ、ニューズ（今村仁社長、福岡市東区）との合弁会社であるアルパインニューズ（酒井龍哉社長、東京都大田区）の直営店舗「アルパインスタイル横浜２４６」「アルパインスタイル福岡Ｒ３」のみとなる。

７月下旬の発売開始に先立ち、６月３０日まで先行予約キャンペーンを行う。特別価格として２９万８千円（消費税別）で提供する。工賃は来店者に限り無料にする。
同社はアルパインスタイルで提案するカスタマイズコンセプト「５Ｓ＋１Ｓ」（スポーツ、スパルタン、シャープ、シンプル、スマート＋セーフティ）に続く新たな付加価値として＋ＳＴＡＹを提案する。カーＡＶだけでなく、ユーザーのカーライフ全体をコーディネートすることでアルパインブランドの付加価値向上につなげていく。

日刊自動車新聞6月14日掲載