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2019年6月5日

部品メーカー125社19年3月期決算、総営業益は16%減 今期は下期からの回復見込む

日刊自動車新聞社は上場部品メーカー125社の2019年3月期決算をまとめた。全体の売上高は前期比2%増の45兆2688億円、本業のもうけを示す営業利益は同16%減の2兆5453億円だった。自動車メーカーが品質問題や自然災害などで国内外の生産を一時停止したことや中国経済の減速、北米での原料費の高騰、為替差損など複合的なマイナス要因で営業減益が目立った。一方、20年3月期の業績見通しは世界経済の先行きに対する慎重な見方は根強いものの、下期以降は米州貿易戦争の終息や中国経済の回復への期待感から業績回復を見込む。

19年3月期は125社のうち93社が増収となったが、営業増益は38社にとどまった。上期は好業績を記録していたが、18年度下期には中国経済の減速で業績が急激に悪化した。北米での原料費高騰の影響などもあり、営業減益が目立った。

20年3月期業績予想は、122社合計で売上高が45兆2435億円、営業利益が2兆6230億円となった。企業単位では70社、営業利益は前期と比べて約1・5倍増の62社が増益を見込む。世界経済の先行き不安や、米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱など政治問題もあり、業績見通しに対する姿勢は慎重だが、下期(19年10月~20年3月)には緩やかな景気の回復が見込まれている。さらにCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)などの成長分野へは高水準の投資も続く見通しだ。

日刊自動車新聞6月1日掲載

開催日 2019年6月1日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
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対象者 自動車業界