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2019年6月1日

経産省 「SDGs経営ガイド」を取りまとめました~企業の「SDGs経営」によるESG投資の呼び込みを後押しします

昨今、企業においてSDGs(※1)をいかにして企業経営に取り込み、ESG投資(※2)を呼び込んでいくかは、持続的な企業価値の向上の観点から重要な課題です。
経済産業省では、昨年11月に「SDGs経営/ESG投資研究会」を立ち上げ、6回にわたり議論を深めてきましたが、本日、研究会での議論をもとに、企業がいかに「SDGs経営」に取り組むべきか、投資家はどのような視座でそのような取組を評価するのか等を整理した「SDGs経営ガイド」を取りまとめましたので、お知らせします。

「SDGs経営ガイド」の概要
はじめに
Part1.SDGs-価値の源泉
I 企業にとってのSDGs
・SDGsは企業と世界をつなぐ「共通言語」
・SDGsは「未来志向」のツール
・SDGs-企業経営における「リスク」と「機会」
・日本企業の理念とSDGs
・ベンチャー企業とSDGs
II 投資家にとってのSDGs―SDGs経営とESG投資―
・投資家を取り巻く環境変化
・長期的な企業価値の評価とSDGs
・SDGs経営を行う企業のパフォーマンス
III マルチステークホルダーとの「懸け橋」
・「SDGsネイティブ」としてのミレニアル世代
・SDGsと従業員/消費者
・「知の総体」としての大学の役割
・「連携」はSDGs経営の重要なカギ

Part2.SDGs経営の実践
I 社会課題解決と経済合理性
・経済合理性を見出し、新たな市場を取りに行く
II 重要課題(マテリアリティ)の特定
・重要課題を特定し、資源を投入する
III イノベーションの創発
・社会課題を解決するイノベーションを「協創」する
・経営者自身が新規事業をリードする
IV「科学的・論理的」な検証・効果
・「科学的・論理的」な検証・評価を徹底する/させる
・国際標準を、積極的に活用する
V長期視点を担保する経営システム
・SDGs経営を「仕組み」で持続させる
VI「価値創造ストーリー」としての発信
・「価値創造ストーリー」を描き、発信する
・「選ばれたい人」に刺さるメッセージを発信する
・的確に伝え、対話し、更なる価値創造へ

おわりに
本ガイドについては、日本企業のみならず、SDGsの経営への取込みを模索する世界中の企業によって、また、そのような企業活動を支える国内外の投資家、関係機関あるいは各国政府によって、今後の取組の羅針盤として活用されることが期待されます。
今後、G20等の場も活用し、日本企業の「SDGs経営」の優れた取組を含め、本ガイドを広く国内外に発信し、普及・浸透を図ってまいります。

(※1)SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals):持続可能な世界を実現するための国際目標。
(※2)ESG投資:財務情報だけではなく、企業の環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)に関する取組も考慮した投資。
(※3)責任投資原則(PRI:Principles for Responsible Investment):機関投資家の意思決定プロセスにESG課題を組み込み、受益者のために長期的な投資成果を向上させることを目標とした原則。

経済産業省プレスリリース5月31日発表

開催日 2019年5月31日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

経済産業省

対象者 一般,自動車業界
リンクサイト

経済産業省プレスリリース

https://www.meti.go.jp/press/2019/05/20190531003/20190531003.html