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2019年6月4日

乗用8社、4月の世界販売 4社が月次新

乗用車メーカー8社が30日に発表した4月の世界販売実績によると、8社合計の世界販売は前年同月比1・0%減の219万2875台となった。トヨタ自動車、ホンダ、スバル、三菱自動車の4社は前年実績を上回り、4社とも4月実績として過去最高を記録。世界最大市場である米中市場の販売状況や、東南アジアの政情不安などで明暗が分かれた格好だ。

トヨタは3カ月ぶりに世界販売がプラスとなり、過去最高となった。米国販売は全需の落ち込みからマイナスとなったが、中国は「アバロン」「カムリ」やレクサス販売が好調に推移し19・9%増となった。欧州も新型車効果で二桁増となった。

日産自動車は、中国市場の需要減退でマイナスが続いている。ただ、米国販売は新型「アルティマ」の供給が進み、4カ月ぶりにプラスに転じた。一方、ホンダは北米が減少したが、ハイブリッド車が好調な中国が24・1%増と大幅な伸びをみせ、世界販売が過去最高だった。

マツダは、米中両国で大幅なマイナスとなった。とくに中国は目立った新型車の投入がない中で31・2%減と大幅に販売台数を落としている。スバルは、北米向けSUV「アセント」が販売台数を押し上げ、海外販売、世界販売ともに過去最高を記録した。スズキは主力のインドが総選挙の影響で需要が低迷し2桁減に。ダイハツもインドネシアで選挙の影響が及び、海外販売がマイナスに転じた。三菱自はフィリピンでSUVミニバン「エクスパンダー」などが台数を伸ばし、海外販売と世界販売が過去最高となった。

国内販売は、日産とマツダを除く6社がプラスとなった。スバルは電動パワーステアリング装置の不具合による生産減が解消し、18カ月ぶりにプラスに転じた。三菱自は大幅改良を行った「デリカD:5」と新型「eKワゴン/クロス」の投入効果で2桁増となった。

日刊自動車新聞5月31日掲載

開催日 2019年5月30日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
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