会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2019年6月1日

岩谷産業、和歌山に初の水素ST

岩谷産業は18日、県内初の水素ステーション「イワタニ水素ステーション和歌山太田」(和歌山市)の開設記念式典を開催した。 牧野明次会長兼CEOが「当社には約80年にわたる水素事業の歴史があり、世界最先端の水素技術を蓄積している。世界に先駆けて水素社会の実現を目指したい」と挨拶した。来賓として世耕弘成経済産業大臣と仁坂吉伸和歌山県知事、尾花正啓和歌山市長が出席した。トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「ミライ」を使用した充填セレモニーも実施した。
同ステーションはJR和歌山駅の南東、徒歩数分に立地する。岩谷産業と日本水素ステーションネットワーク(JHyM)が共同で整備したもので、岩谷産業が展開する水素ステーションとしては27カ所目。7月の完成を予定する。
敷地面積は約990平方㍍で、外部から運んだ水素をFCVなどに供給する液化水素オフサイト型。供給能力は300ノルマル立方㍍時で、1時間あたりFCV6台の満充填が可能だ。充填圧力は82㍋ パスカル 。
液化水素貯槽や気化器、圧縮機、高圧蓄圧器、水素ディスペンサーなどを設置する。ハイドロエッジ(堺市西区)が製造した液化水素を使う。

式典では世耕大臣が「水素ステーションの設置コスト低減のため規制緩和に取り組む。東京オリンピック・パラリンピックまでにはセルフで水素を充填できるように進める。大阪・関西万博までには今と比べて水素ステーションのコストが半分になる状況を目指したい。和歌山での開設を機に日本の水素社会がさらに大きく前進することを祈念する」と挨拶した。仁坂知事は「水素ステーションが早く黒字化することが日本のためになり、地球環境を通じて世界のためにもなる」、尾花市長は「(水素ステーションは)環境社会の核の一つになると思う。今後も水素社会の実現に貢献していただきたい」と祝辞を述べた。
今回の水素供給インフラ整備でユーザーの利便性が高まるため、今後は県内でもFCVの普及が見込まれる。
岩谷産業は2019年に入り、水素ステーションを3カ所開設した。19年度は和歌山太田以外に11カ所建設し、38カ所体制に拡充する。20年度中に53カ所まで広げる計画だ。

日刊自動車新聞5月29日掲載

開催日 2019年5月18日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

岩谷産業㈱

開催地 イワタニ水素ステーション和歌山太田(和歌山市)
対象者 一般,自動車業界
リンクサイト

岩谷産業ニュースリリース

http://www.iwatani.co.jp/img/jpn/pdf/newsrelease/1325/190514_news_jp1.pdf