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自動車産業インフォメーション

2019年6月1日

ルノー・日産・三菱自連合、部品倉庫共同利用を加速

ルノー・日産自動車・三菱自動車アライアンスは、部品倉庫の共同活用プロジェクト「ワンルーフ」を加速している。ルノーが共同利用していた日産の「相模原部品センター」に三菱自の物流子会社が28日までに移転し、3社による部品倉庫の共同運用を本格的に開始した=写真。今後は、部品の共同配送に向けた検討を進めることでシナジーの最大化を図る。

ワンルーフプロジェクトとして、これまでルノーと日産は欧州を中心に世界12カ所で部品倉庫の共同利用を実施してきた。3社での利用は今回が豪州に次ぐ2例目となり、展開地域を順次拡充する。日産と三菱自が28日に開催した共同倉庫の開所式で、日産のケント・オハラ専務執行役員は「ディーラーとお客様に新しい価値を提供していきたい」と述べた。

相模原部品センターは、敷地面積約35万4667平方㍍、建屋面積約21万7千平方㍍の補修部品倉庫。このうち約6千平方㍍のスペースを三菱自が使用し、1万3千点の部品を在庫する。従来、関東甲信越の三菱ディーラーには、高槻部品センター(大阪府高槻市)から部品を納入していたものの、関東に拠点を設けることにより、納期を短縮する。日産はスペースを有効活用し、三菱自から数百万円超の賃貸料を得る。三菱子会社の物流子会社が移転してきたのを皮切りに共同配送に向けた課題を洗い出し、早期の実現を目指す。

補修部品輸送の効率化では、トヨタ部品三重共販とヤマト運輸が2017年以降に共同配送を開始し、全国への展開を順次進めている。ヤマトの幹線輸送にトヨタの補修部品を混載することで輸送効率を高める狙いだ。ドライバー不足が深刻化する中、日産、三菱自でもアライアンスの効果を生かした部品輸送の効率化を急ぐ。

日刊自動車新聞5月29日掲載

開催日 2019年5月28日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

ルノー・日産自動車・三菱自動車

開催地 日産相模原部品センター(神奈川県相模原市)
対象者 自動車業界