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2019年5月23日

伊香保で“手ぶら観光”、ヤマトなど4者が実験

北関東有数の温泉地、群馬県・伊香保温泉で「手ぶら観光」を推進するため、地元の渋川市と渋川伊香保温泉観光協会、ヤマト運輸、東武グループの関越交通(佐藤俊也社長、同市)の4者が共同で、JR渋川駅から温泉地まで路線バスを使った「貨客混載」で手荷物を運び、各宿泊施設に届けるサービスの実証実験を始める。開始前の13日、現地でデモンストレーションを行った。
実験は、鉄道を利用する観光客が同温泉で大きな荷物を持たずに十分徒歩で周遊できるようにと市が計画し、すでに県内で貨客混載事業を行っているヤマトと関越交通に働きかけて実現した。
期間は17日から来年1月31日まで。観光客は午後2時までにJR渋川駅前の「渋川駅前プラザ」に荷物を預けて配送手続きを行う。ヤマトのセールスドライバー(SD)が荷物を受け取って関越交通の同2時51分発の路線バスの最後部座席に積み込み、同3時19分に到着する伊香保温泉停留所でSDが集配車に積み替え、宿泊施設47カ所に配送する。

配送料金は1個500円(税込み)。ヤマトは一部地域で宅急便の当日配送を通常料金で行っている。今回の実験で多く利用されるのは一般的な旅行用スーツケースと想定し、料金は1814円(140サイズ、同)のところ、県と市からの補助金(1個当たり各250円)と各社の企業努力で大幅な低額料金を実現した。
市では期間中、2千個の利用を想定している。利用者にアンケートを行い、結果を分析して来年4~6月の大型観光キャンペーン「群馬デスティネーションキャンペーン」での本格実施の可能性を探ることにしている。

日刊自動車新聞5月20日掲載

開催日 2019年5月17日
開催終了日 2020年1月31日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

渋川市、渋川伊香保温泉観光協会、ヤマト運輸、東武グループの関越交通

開催地 伊香保温泉(群馬県)
対象者 一般,自動車業界