会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2019年5月18日

国交省、高効率な次世代大型車 産学官で連携開発、11テーマ公募・選定

国土交通省は、産学官連携で、大型車の燃費を向上する電動化や内燃機関技術を開発する。大学や自動車メーカーを対象に、ディーゼルエンジン(DE)の高効率化などに焦点を当てた計11テーマを公募・選定する。夏前をめどに、大学教授などで構成する検討会を立ち上げて、具体的な研究の取り組み方針などを定める。2023年をターゲットに、燃費向上技術や電動化の評価装置開発などで成果を出す。

国交省は大型車分野で、低炭素化につながる技術を実現するため「次世代大型車開発・実用化促進プロジェクト」を02年にスタートした。1期4~5年を目安とし、これまで第4期にわたってプロジェクトを推進してきた。15~18年度までの第4期では、世界初のプラグインハイブリッド大型車の燃費・排出ガスの評価装置開発にこぎつけた。

19~23年までの第5期は、DEなど内燃機関で7テーマ、電動化で3テーマ、空力性能の分野で1テーマの計11項目で重点的に取り組む。
早急な大型車の電動化は難しいと見て、DE自体のさらなる燃費向上を狙うためのテーマを多く設定する。一方、将来的な電動化技術の普及を見据え、先手を打って評価体制を整える。一例として、道路データからルートなどを先読みして、効率的に回生制御する技術の評価方法を探るといったテーマを設定する。
今回の11テーマについては、大学や企業などを対象に募集し、夏前をめどに選定する。採択した主体に業務委託をして開発を進める。選定した後、大学教授などからなる検討会を立ち上げる。年2回の会合を開きながら研究の方針を決める。また、検討会の下に、内燃機関や電動化などの研究分野ごとにワーキンググループ(WG)を設置する予定。WGで研究の進捗などについて情報共有し、検討会に報告する。

日刊自動車新聞5月15日掲載

開催日 2019年5月15日
カテゴリー 会議・審議会・委員会
主催者

国土交通省

対象者 大学・専門学校,自動車業界