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2019年5月17日

マツダ、20年ぶりFR 新開発直6エンジン搭載 上級モデルで復活

マツダは、上級モデルに後輪駆動(FR)を採用する。新世代商品群の上位車種に用いる設計コンセプト「ラージアーキテクチャー」ではエンジンレイアウトを縦置きとし、新開発の直列6気筒エンジンを搭載。これにより駆動形式をFR化し、優れた操作性や乗り心地を実現することで上級セダンなどの商品力を引き上げる。ラージアーキテクチャーを採用した新商品の投入によって、高価格帯までラインアップを拡充する方針だ。スポーツカーを別とすると、マツダに20年ぶりにFR車が復活する。

同社は2025年3月期を最終年度とした中期経営方針を策定し、今期からの6年間で新世代商品群の投入を完了させる方針だ。新型「マツダ3」からスタートする新世代商品群は、従来一本だったアーキテクチャーを「ラージ」と「スモール」の大小二本立てとし、より大きな車両サイズや顧客ニーズに対応できるクルマづくりを加速させる。とくにラージアーキテクチャーにおいては、従来の設計では限界があった高付加価値商品の実現を目指す。

現状のラインアップではオープンスポーツカー「ロードスター」を除き、コンパクトカー「デミオ」から上級セダン「アテンザ」「CX―5」などのSUVを含めて全ての車種が前輪駆動(FF)をベースとしている。スポーツカーを除くFRモデルは、2000年に生産を終了した上級セダン「センティア」で途絶えていたが、次期アテンザなどにラージアーキテクチャーを採用することで、上級モデルでFRが復活を果たす。

マツダ初となる直列6気筒エンジンは、ガソリンの圧縮着火を実現した「スカイアクティブX」と、次世代ディーゼルエンジンの「スカイアクティブD GEN2」を設定する。
駆動方式はFRだけでなく、4WDシステム「i―ACTIV AWD」も設定する。また、48ボルトマイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドも設定し、電動化にも対応していく。

日刊自動車新聞5月13日掲載

開催日 2019年5月13日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

マツダ㈱

対象者 一般,自動車業界