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自動車産業インフォメーション

2019年5月13日

乗用車18年度輸出1・7%増 欧州、アジア向け好調 北米向けは減少

日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)が4月26日にまとめた2018年度の乗用車輸出台数は、前年同期比1・7%増の437万8887台となり、4年連続で前年同期を上回った。欧州やアジア向けを中心に増加した。

普通車は7年連続のプラスとなった。一方で小型車は4年ぶりのマイナスとなった。仕向地別では、欧州向けが6・2%増と好調。ホンダが欧州向けの「CR-V」の生産を国内工場に切り替えたことや、マツダのSUVの輸出が増加したことが要因とみられる。
北米向けは1・0%減だった。トヨタが19年1月に北米向け新型「カローラ」の生産を開始するなどした一方で、日産が北米向けの輸出台数を13・9%減と大きく減らした。米国市場での在庫適正化に取り組んでいるため。
18年度の四輪車輸出の総台数は483万7553台。ただし、三菱ふそうトラック・バスは17年12月から自工会にデータを開示しておらず含まれない。
3月単月の乗用車輸出は、前年同月比1・2%減の39万3773台だった。仕向地別では北米向けがほぼ前年並みだった。トヨタが北米向けカローラの輸出を増やす一方、ホンダが18年3月に北米向け「シビックセダン」の輸出を本格化した反動で62・8%減と大きく減らしている。中国向けは2・7%増、欧州向けも15・9%増と好調に推移した。

◆2月生産は0.9%増
日本自動車工業会が4月26日にまとめた2月の生産実績は前年同月比0・9%増の86万4463台で2カ月連続で前年同月を上回った。車種別では、普通車が1・1%増、小型車が3・5%増でともに2カ月連続増加した。軽四輪車は4・8%減で2カ月ぶりのマイナスとなった。トラックは6カ月連続、バスは2カ月連続増加だった。
メーカー別では、新型軽自動車への生産の切り替えを行った三菱自動車や、電動パワーステアリングの不具合で操業を一時停止したスバルが減少した。

日刊自動車新聞5月9日掲載

開催日 2019年4月26日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本自動車工業会

対象者 自動車業界