2019年5月11日
車載燃料電池市場へ参入 ボッシュ、電動化戦略の柱に
独ロバート・ボッシュはこのほど、車載燃料電池市場に参入すると発表した。スウェーデンのパワーセルスウェーデンABと燃料電池スタックを共同開発し、2022年の市場投入を目指す。ボッシュは「長期的に数十億 ユーロ 規模の売り上げを生み出す可能性がある」と見ており、今後の電動化戦略の柱の一つに据える考え。
欧州連合(EU)は30年までにトラックに平均で15%の排出二酸化炭素削減を求めているほか、中国は国を挙げて電動化を推し進めている。このような背景もあり、ボッシュは30年には電気自動車(EV)のうち最大で2割が燃料電池車(FCV)になると試算しており、燃料電池分野の強化を図る。
スタックは燃料電池にかかるコストの3分の2を占める。生産量を増やし「燃料電池の商品化と広範なマーケティングを通じて、コスト削減を目指す」(ボッシュ)狙い。日本でも17年に立ち上げた「FCEVプロジェクト推進室」が中心になって完成車メーカーなどへ提案を進めていく。
日刊自動車新聞5月8日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | 独ロバート・ボッシュ |
対象者 | 自動車業界 |