2019年5月11日
新車、2ヵ月ぶり増 4月、スバルがプラス転換
登録車と軽自動車を合わせた4月の新車販売台数は、前年同月比3・4%増の37万8687台となり2カ月ぶりに前年実績を上回った。登録車と軽自動車もそれぞれ2カ月ぶりのプラスに転じており、「平成」最後の新車市場は前年超えで締めくくった。
一方、登録車では足元の受注ペースが鈍化しているとの声もある。10月の消費税増税に向けた駆け込み需要の動きも目立っていない。5月は10連休に伴う稼働日も減少する見込みで、「令和」初の新車市場をプラスでスタートできるか、今後の情勢に注目が集まりそうだ。
日本自動車販売協会連合会(自販連、小関眞一会長)が7日発表した新車登録台数は同2・5%増の23万954台だった。普通乗用車が同10・9%増の10万7180台と2年ぶりに4月として過去最高を塗り替え、全体をけん引した。ブランド別ではスバルが好調な販売を続ける「フォレスター」が後押しし、18カ月ぶりのプラスに転じている。
全国軽自動車協会連合会(全軽自協、堀井仁会長)が明らかにした届出台数は同4・9%増の14万7733台。3月末に主力モデルを全面改良した日産自動車と三菱自動車が2桁増の伸びを示し、復調ぶりを裏付けた。
自販連と全軽自協では4月のプラス要因について、ともに新車効果が大きかったことを指摘している。メーカーなどへの調査でも「消費税増税のキーワードは出ていない」(自販連)としているほか、「駆け込み需要が始まったとは言えない」(全軽自協)というディーラー代表者が少なくないという。駆け込み需要がいつ本格化するかで、令和元年の市場の先行きも左右しそうだ。
日刊自動車新聞5月8日掲載
開催日 | 2019年5月7日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会 |
対象者 | 自動車業界 |
リンクサイト | 自販連ホームページ http://www.jada.or.jp/ |
全軽自協ホームページ https://www.zenkeijikyo.or.jp/