2019年4月25日
トヨタ、米LA港プロジェクトに投入するFC大型商用トラックを公開
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)の北米事業体であるToyota Motor North Americaは、米国カリフォルニア州ロサンゼルス港で開催された、貨物輸送の「ゼロ・エミッション化」を目指してロサンゼルス市港湾局が推進するプロジェクトのお披露目イベントにおいて、米トラックメーカーのケンワース(Kenworth)と共同で開発した燃料電池(FC)大型商用トラックを公開しました。本年秋から、このFC大型商用トラックを使用した貨物輸送オペレーションを開始する予定です。
トヨタは、持続可能なモビリティ社会の実現に向けて、かねてより全方位での電動化を進めてきました。なかでもFC技術は、その環境性能に加えて、利便性や汎用性の高さから、将来の有力なパワートレーンと位置付けて、商用車も含めた開発・実証を進めています。米国カリフォルニアにおいては、商用トラックへのFC技術展開の可能性を検証するために、FC大型商用トラックを試作し、2017年よりロサンゼルス港湾地域での実証を行ってきました。実証を踏まえ、2018年にはトラックの一部改良を行うなど、改善を続けてきました。今回のプロジェクトは、これまでの実証を発展させ、実用化に向けた歩みを進めるものとして、様々なパートナーとともに取り組んでいます。
本プロジェクトは、貨物輸送トラックによる大気汚染問題が深刻なロサンゼルス港やロングビーチ港において、FC技術などを用いた貨物輸送の「ゼロ・エミッション化」を目指してロサンゼルス市港湾局が中心となって進めているもので、「ZANZEFF : Zero-and Near Zero-Emission Freight Facilities Project」と呼ばれています。トヨタは、ケンワースやエネルギー企業のシェルなどとともに参画しています。本プロジェクトは、カリフォルニア州大気資源局(CARB : California Air Resources Board)より、全体費用(約8,300万ドル)の約半分となる4,100万ドルの補助を受けています。
プロジェクトにおける具体的な取り組みは以下のとおりです。
これらの取り組みを段階的に進め、最終的には500トン以上の温室効果ガスと、窒素酸化物やPM10などの有害物質を0.72トン削減することを目指します。
トヨタ自動車ニュースリリース4月23日発表
開催日 | 2019年4月23日 |
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カテゴリー | 展示会・講演会 |
主催者 | トヨタ自動車㈱ |
開催地 | 米国カリフォルニア州ロサンゼルス港 |
対象者 | 自動車業界 |
リンクサイト | トヨタ自動車ニュースリリース |