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2019年4月27日

春の二条城にビンテージカー集う コンコルソデレガンツァ京都2019

ビンテージカーが集う特別展覧会「コンコルソデレガンツァ京都2019」が13、14日に元離宮二条城(京都市中京区)で開かれ注目を集めた。今年は、19日に創業100周年を迎えたイタリアの名門ボディー工房「ザガート」が手がけた車両をメーンに54台が集結した。日常では見られない希少な車両の共演に、世界中から観客が訪れて熱い視線を寄せた。

同イベントは2016年の秋に始まり、今年が3度目。アジアでは唯一、国際クラシックカー連盟(FIVA)が認定する品評会で、タイトルの文字通り車両の持つ「優雅さ」を競う。審査はFIVAのパトリック・ロレット会長のほか、FIVA認定品評会の審査員やクラシックカー専門誌を手がける出版社役員などの有識者が行った。
昨年から始まった特別企画展示の今回のテーマは「ザガート100周年記念」。ザガートはイタリアの名門カロッツェリアで、スポーツカーを中心に独自のデザインを手がけるボディー専門の架装工房。日本人ながら同社でチーフデザイナーを務める原田則彦氏は「車のデザインは速さと表裏一体。その性能から個々のモデルが本来あるべき姿を100年かけて見出してきたのがザガートだ」と、その魅力を語った。

会場にはフィアットやアルファロメオのほか、ランボルギーニやアストンマーティンなどスーパースポーツをベースとしたザガートモデルが並んだ。希少なモデルも多く海外メディアも取材に訪れた。
同じく特別企画として、ランボルギーニのレストア部門「ポロストリコ」に焦点を当てた展示も実施した。ランボルギーニが初めて生産した乗用車「350GT」にザガートボディーを組み合わせたモデルが最優秀賞を受賞したほか、「ミウラ」や「イスレロ」など名車が華を添えた。
総合プロデューサーの木村英智氏はアートアクアリウムアーティストとして活躍する傍ら、日本各地でクラシックカーの展示会を手がける。同イベントにも、自身が所有するランボルギーニ「5―95ザガート・バレンティーノバルボーニ・100thアニバーサリー」など数台を展示した。
開催場所に春の二条城を選んだ理由について、木村氏は「ロケーションを聞いただけで、人々が『行きたい』と思う場所で開催することに意義がある」と強調する。「世界遺産の二条城からビンテージカーの魅力を世界に発信することで、自動車文化を次世代につないでいきたい」と意気込みを示した。
ビンテージカーは、その造詣や歴史から、芸術性を持った工芸品としてとらえられることもある。同イベントも回を重ねるごとに認知度が高まり、来場者も増加しているという。名車が一堂に集う貴重な機会とあり、今後も注目を集めそうだ。

日刊自動車新聞4月24日掲載

開催日 2019年4月13日
開催終了日 2019年4月14日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

コンルソ デレガンツァ 京都 2019実行委員会

開催地 元離宮二条城(京都市中京区)
対象者 キッズ・小学生,中高生,大学・専門学校,一般,自動車業界
リンクサイト

主催者ホームページ https://concorsodeleganzakyoto.com/ja