2019年4月23日
日本精工、軸受け用新グリース開発 揺動環境での摩耗低減
日本精工は、揺動環境で使用する軸受けの耐久性を高めるグリースを新開発したと発表した。グリースの成分である基油、増ちょう剤、添加剤を最適化したことにより、耐熱性を確保したまま、軸受けの磨耗を低減できる。磨耗で生じるノイズを抑制する「音耐久性」(近江勇人執行役)を向上し、軸受けの拡販につなげる。
電動パワーステアリングなどの揺動環境で使用する軸受けは、一方向に回転する際に偏ったグリースがもう一方向に反転しても戻らずに、転動体と内外輪が金属接触する「フレッチング磨耗」が生じる。
そこで同社は、基油を保持する増ちょう剤を転動体に付着しやすい仕様に変更した。増ちょう剤と基油を分離しやすくすることで、増ちょう剤が転動体の表面に層として残り、フレッチング磨耗を低減し、ノイズの上昇を従来品と比べて約7割抑えられる。同時に添加剤を見直し、従来品と同等の耐熱性を維持した。
日刊自動車新聞4月19日掲載
開催日 | 2019年4月18日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 日本精工㈱ |
対象者 | 自動車業界 |
リンクサイト | 日本精工ニュ^スリリース4月18日発表 自動車向け 耐摩耗深溝玉軸受 ~「揺動環境下での耐フレッチンググリース」を開発~ |