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2019年4月20日

1~3月、中国新車日系が健闘 6社中5社が増、乗用・SUV好調

日系メーカー6社の2019年1~3月の中国新車販売台数は、マツダを除く5社が前年実績を上回った。各社ともに乗用車とSUVの販売が好調だった。全需は景気減速や春節の影響などで落ち込み、中国のローカルブランドや独・米メーカーが前年実績を下回った中、日系メーカーの健闘が目立った。
中国汽車工業協会が12日発表した19年1~3月の新車販売台数(工場出荷台数ベース、商用車と輸出を含む)は、前年同期比11・3%減の637万2400台だった。3月単月は9カ月連続の減少ながら、前年比の減少幅が5・2%減と7カ月ぶりに2桁減から脱した。

日系メーカーのトップはトヨタで、「レビン」や「カムリ」「ハイランダー」の販売が好調だった。最多販売車種は「カローラ」の7万7千台で10・4%減だった。
日産はトヨタと約4千台の僅差で2位だった。「シルフィ」と「エクストレイル」が販売増をけん引した。中国合弁会社、東風汽車の内田誠総裁は「1~3月まで日産は乗用車と小型商用車でバランスが取れた安定した成長を遂げている。中国事業に回復の兆しが見えてきた」と述べた。
ホンダは1~3月として2年ぶりに前年実績を上回った。「アコード」と「シビック」など主力車種が販売を伸ばした。「CR―V」はハイブリッド車(HV)モデルが好調だったほか、昨年はリコール問題で出荷を停止していたため前年比が大きく伸びた。
スバルも1~3月として5年ぶりに前年実績を超えた。「フォレスター」の販売が好調だった。一方で、マツダは32・3%減で3年ぶりのマイナスとなった。「マツダ3」や「マツダ6(日本名はアテンザ)」などのセダン系車種の販売が落ち込んだ。

3月単月の新車販売台数では、マツダとスバルを除く4社がプラスで、ホンダが同月として過去最高だった。スバルは電動パワーステアリング問題による出荷停止の影響で3カ月ぶりに減少した。

日刊自動車新聞4月17日掲載

開催日 2019年4月12日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

中国汽車工業協会

開催地 中国
対象者 自動車業界